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  • FarEastCraft は、現在準備中です。

    2017/04/06 18:40

     新潟県燕市は日本を代表する金属加工製品の一大産地で、「日本の製造業最後の砦」とも言われています。


     燕市における金属加工業の歴史は17世紀初頭に遡ります。毎年のように起こる水害に疲弊した燕市の領民を救うため、三条城の出雲埼陣屋代官の大谷清兵衛が江戸から和釘の鍛冶職人を招き農民の副業として和釘製造を推奨した事が燕鍛冶の始まりです。和釘の技術は煙突や矢立などに展開され燕市の鍛冶文化は栄えていきました。明治時代には洋釘の生産も始まり世界に輸出されその規模は拡大していきます。バブル期以降、中国などの大量生産品の攻勢により一度は燕市の勢いは無くなりましたが、その後燕市でしか作れない高品質で特異的な製品の少数生産に舵を切る事で、燕市は再び脚光を浴びる事になりました。


     現在も鍛金技術で人間国宝の玉川宣夫氏の玉川堂やステンレス加工で世界的に有名な遠藤製作所のような歴史のある企業から、富士通フロンテックやパナソニックまで大小様々な企業が割拠し一大工業生産地を形成しています。燕市は常に世界中のバイヤーで溢れ活気に満ちているので、観光で足を運んでみてもその活気を楽しむ事が出来ます。


     さて、「燕市がすごい!」、「燕市はメイドインジャパンの象徴!」こんな押しつけがましいフレーズは聞き飽きたよ!という方も多いかと思います。そう思った方は是非この動画も見てください。たった19秒で世界中の人々を驚嘆させた武田金型製作所の超絶加工技術です。


      

    (動画出典:Masayuki Uchiyama さん)